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自由をまとう

  • 3月29日
  • 読了時間: 1分

更新日:8月19日

休日の朝、クローゼットを見て思う。

悪くないけど、なんか退屈……。

街に溶け込むような無難な安心は求めていない。

そんなとき、私はこのコートを羽織る。


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青、緑、黄、白——まるで抽象画のように色が踊る。一目惚れだった。初めて目にした夏の頃、絶対に買うと心に決めた。数ヶ月後、試着もしないまま発売日に購入した。


「ファッションは自分を解放するもの」どこかで聞いた言葉を思い出す。


いま私は「自由」に焦がれている。もっと羽ばたきたい、解放されたい、自分に制限のない世界への憧れを募らせている。きっと私は会社員を卒業したその先に、このコートのような今より華やいだ自分を想像しているのではないだろうか。


私にとって、このコートは「自由」の象徴だ。周囲の視線に合わせるのではなく、自分が本当に纏いたいものを選ぶこと。そうして初めて、自分自身の輪郭が浮かび上がる。


通勤には向かないかもしれない。着ていく場所を選ぶかもしれない。だから着用回数は決して多くはない。でも、着るたびに心が踊るのは確かだ。


一歩踏み出すごとに、少しずつ世界が違って見えるような気がする。そんなこのコートを大切にしながら、私だけの着こなしを広げていきたい。

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